本だったノート


古本の買取販売を行うバリューブックスに日々届く本のうち、値段のつかないものから紙を作り、ノートに仕立てるプロジェクト。主に文庫本を中心とした「古紙回収に回すはずだった本」70%と、牛乳パック再生パルプ30%の配合比率で作られる。たまに紙の表面には文字のかけらを発見することができる。

カバーのデザインは、藤原印刷の工場から出た廃インキを一つのローラーに複数詰め、混ぜながら刷ることによって、ロットや切り取る箇所で変化のあるグラデーションを見せている。再生紙の粗い質感や、大量生産のプロダクトには見られない不均質さをポジティブに活かすデザインを目指した。


発行者: バリューブックス・パブリッシング
編集・企画: 内沼晋太郎・中村和義・神谷周作(バリューブックス)
装丁: 太田真紀
印刷: 藤原印刷株式会社
製本: ダンクセキ株式会社


Aug 2022 / Design







本だったノート・ノベルティ版


本だったノート製品版を作る1年前に制作されたノベルティ版のノート。製品版との違いは、新書サイズ、ページ数は少なく、中綴じという仕様。長野市の製本会社、宮島製本所による紙ホチキスの色が小さなアクセントになっている。

企画: バリューブックス
装丁: 太田真紀
印刷: 藤原印刷
製本: 宮島製本
再生紙抄造: 山陽製紙

Apr 2021 / Design
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